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はじめに
非住宅木造の営業現場で、施主様や建築主様から実際に飛んでくる質問を30選にまとめました。商談前の準備、社内の営業教育、提案書の補足資料としてご活用ください。
各回答には、より深い解説記事へのリンクも貼っています。
【コスト編】9つの質問
Q1. 木造ってRC造より本当に安いんですか?
A. はい、用途・規模により20〜40%のコスト圧縮が見込めます。100坪規模の事務所でRC造比1,500〜2,500万円の差が出るのが典型例です。
Q2. 坪単価はいくらですか?
A. 用途で大きく異なります:
- 倉庫:50〜70万円/坪(最安)
- 事務所:65〜85万円/坪
- アパート:60〜85万円/坪
- 介護施設:70〜90万円/坪
- クリニック:70〜95万円/坪
- 店舗:70〜120万円/坪(業態次第)
Q3. 概算でいくらか、ざっくり知りたいんですが
A. NoReason.2×4の概算シミュレーターで5分で試算可能です。詳細は非住宅木造 建設費シミュレーター解説を参照。
Q4. 安いと、品質も低いんじゃないですか?
A. むしろ逆です。コストの差は構造体の差であって、内装・設備の品質には影響しません。建設費の差額分を設備・仕上げのグレードアップに振り向けられます。
Q5. 建設後のランニングコストは?
A. 断熱性能が高いため、空調・冷暖房コストが継続的に削減されます。特に24時間稼働の介護施設・工場では、年間光熱費で数百万円規模の差が出ることもあります。
Q6. メンテナンス費は高くないですか?
A. 適切な設計と仕様であれば、RC造・S造と大きく変わりません。外装の塗り替え周期はRC造より少し短い一方、改修・増築の柔軟性は木造の方が高くなっています。
Q7. 解体費が高いと聞きました
A. むしろ木造の方が解体費は安価です。RC造の半分以下が一般的。撤退・建替えを視野に入れる土地活用では大きな差になります。
Q8. 設計監理費はどのくらいですか?
A. 工事費の**5〜10%**が目安。用途・規模で変動します。詳細は非住宅案件の見積書の書き方を参照。
Q9. 銀行は木造でも融資してくれますか?
A. はい、現在は問題ありません。減価償却年数が短いことを節税効果としてポジティブに評価する銀行も増えています。
【技術編】8つの質問
Q10. 2×4工法って住宅向けじゃないんですか?
A. 海外では非住宅で広く使われています。日本でも法改正により500坪超の大規模木造実績があります。
Q11. 地震に弱くないですか?
A. 木造2×4は面構造で地震力を全体に分散するため、住宅レベルでは最も耐震性の高い工法のひとつです。非住宅でも構造計算をしっかり行えば、RC・S造に劣らない耐震性能が得られます。
Q12. 火災に弱いですか?
A. **準耐火構造(45分・60分)**で対応可能。石膏ボードによる被覆で、火災時に十分な避難時間を確保できます。
→ 2×4工法の耐火・準耐火構造のしくみ 非住宅木造の耐火基準を完全ガイド
Q13. 大スパンは取れますか?
A. LVL(単板積層材)やトラスを使えば10m以上のスパンも対応可能。倉庫・工場での実績多数あります。
Q14. 構造計算は住宅と同じですか?
A. 異なります。許容応力度計算が必須で、用途特有の荷重条件も加わります。
Q15. 遮音は大丈夫ですか?
A. 適切な戸境壁・床構成でD-45〜D-55の遮音性能を確保可能。共同住宅・福祉施設でも問題ありません。
Q16. 基礎はどうなりますか?
A. 用途・規模に応じて、ベタ基礎・布基礎・杭基礎を選択。地盤調査の結果次第で地盤改良も。
Q17. ZEBで建てられますか?
A. はい、木造はZEBと相性が良い構造です。断熱性能の確保が比較的容易です。
【法規・補助金編】8つの質問
Q18. 木造で何階まで建てられますか?
A. 用途と耐火構造により3〜4階建が一般的。耐火構造を満たせばさらに上も可能。
Q19. 防火地域でも木造で建てられますか?
A. 耐火構造を満たせば建築可能。準防火地域は準耐火構造で対応。
Q20. 2025年の建築基準法改正で何が変わった?
A. 4号特例の縮小で構造計算範囲が拡大、省エネ基準適合が義務化、大規模木造の規制緩和が進みました。
Q21. 木造で使える補助金はありますか?
A. たくさんあります。国土交通省・林野庁・厚生労働省・自治体ごとに木造化加算等が用意されています。
→ 非住宅木造に使える補助金・助成金まとめ【2026年度最新版】
Q22. 公共工事でも木造が選べますか?
A. はい、公共建築物等木材利用促進法で公共建築の木造化が推進されています。
Q23. 法定耐用年数は何年ですか?
A. 木造22年。RC造(47年)の半分以下。
Q24. 火災保険はどうなりますか?
A. **構造級別T構造(耐火)またはH構造(非耐火)**の判定で保険料が決まります。準耐火以上ならT構造扱いになります。
Q25. 確認申請の期間はどのくらい?
A. 規模・地域により1〜3ヶ月程度。事前審査制度を使えば短縮可能。
【経営・営業編】5つの質問
Q26. 工務店が非住宅に参入するのは難しいですか?
A. 適切な準備とパートナーがあれば1年以内に1件目の受注は十分可能です。
→ 工務店の非住宅参入 完全ロードマップ 工務店が非住宅で初受注するまでのロードマップ【6ヶ月計画】
Q27. どんな顧客から取りに行くべきですか?
A. 土地オーナー、社会福祉法人、医療法人が初期ターゲットとして取り組みやすい。
Q28. 失敗しないために何を気をつけるべき?
A. 5つの典型的な失敗パターンを事前に学んでおくことが重要。
Q29. FCに加盟すべきですか、自社で参入すべきですか?
A. スピード重視・低リスク志向ならFC加盟、独自ブランドを育てたいなら自社参入。
Q30. 地方の工務店でもチャンスはありますか?
A. むしろ地方こそチャンス。地元の信頼・人脈を活かして公共・福祉系で実績を作れます。
まとめ:この30問に答えられれば、商談で困らない
本記事の30の質問は、実際の商談現場で頻出する質問を集約したものです。すべてに即答できれば、**「この営業マンは分かっている」**という信頼を獲得できます。
もちろん、実際の案件は個別性が高く、すべて事前準備で対応できるわけではありません。判断に迷うご質問・ご相談は、お気軽にお問い合わせください。
