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事例紹介7分で読めます2026-05-08

施工事例|HACCP対応 木造食品工場・事務所(延床1,973㎡・2階建)

施工事例|HACCP対応 木造食品工場・事務所(延床1,973㎡・2階建)

※ 画像はイメージです

物件概要

項目内容
用途食品工場+事務所
構造・工法木造枠組壁工法(2×4)、準耐火構造
延床面積1,973㎡
階数地上2階建(1階:製造工場/2階:事務所)
主要部材カナダ産OSB(壁・床・野地)、ベイマツLVL
設計監理サンライズ建築事務所
採用ポイントHACCP対応/10m超スパン/高断熱・高気密

このプロジェクトのねらい

老朽化した既存の食品工場を、現代の衛生基準に合わせて建替えるプロジェクト。HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)対応を前提に、仕込みから出荷までの一貫した製造フロー衛生区分の明確化を最重要要件として計画しました。

構造には木造2×4工法を採用。コストと性能の両立、そして将来的なリニューアル時の柔軟性を確保するため、エンジニアードウッドを組み合わせた高性能な木造とすることで、「木造の工場」という固定観念を覆す建物が完成しています。

設計上のポイント

1. HACCP対応の衛生計画

食品工場で最も重要な「衛生」を、建築計画の段階から徹底的に作り込みました。

  • 仕込み→製造→包装→出荷の一方向動線
  • 清浄区域/準清浄区域/汚染区域の衛生区分を明確化
  • 区分ごとの入退室管理・更衣動線を建築計画に反映
  • 結露を抑える壁・天井仕様

2. 1階:製造工場/2階:事務所のゾーニング

製造の主機能は1階に集約し、事務所機能を2階に配置。製造現場と管理部門を物理的に分離しながら、必要な場面では行き来できる動線を確保しました。これにより、製造現場の衛生レベルを保ちながら管理業務の効率も両立しています。

3. 10m超のスパンを実現する架構

製造ラインを効率よくレイアウトするため、無柱の大空間が必要でした。本プロジェクトでは**ベイマツLVL(単板積層材)**を採用し、10mを超えるスパンを木造で実現。これにより、製造機器のレイアウト変更にも柔軟に対応できる空間が生まれました。

4. 高断熱・高気密の躯体

壁・床・野地にはカナダ産OSBを使用し、面材としての強度と気密性能を両立。食品工場で求められる温度管理・湿度管理を効率的に行える躯体性能を確保しています。これは製品品質に直結する重要な要素です。

5. 「使いやすい工場」としての設計自由度

2×4工法は「住宅向け」というイメージがありますが、本事例ではエンジニアードウッドとの組み合わせで設計自由度の高い大規模建築として成立。「コスト性能の両立」と「使いやすい工場」を同時に達成しました。

木造2×4だからこそできたこと

項目効果
コストRC造・S造比で建設費を圧縮
工期パネル化施工で短工期、操業停止期間を最短化
温熱性能OSB+断熱で高気密、空調・温湿度管理が容易
スパンLVLにより10m超の無柱空間を確保
衛生性結露を抑えた仕上げ、衛生区分に応じた仕様調整

事業者にとってのメリット

  1. 建替え期間の短縮 — 工期が短いほど、操業停止による機会損失も小さくなります。
  2. イニシャル圧縮 — 構造体コストの圧縮分を、最新の製造ラインや衛生設備に振り向け可能。
  3. エネルギー効率 — 高断熱・高気密により、空調・冷蔵にかかる継続コストを削減。
  4. 将来のレイアウト変更 — 大スパン化により、ライン変更や増設の自由度を確保。
  5. CO₂・ESG対応 — 木造化はサプライチェーン全体のCO₂削減にも貢献します。

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まとめ

「食品工場は鉄骨かRCで」というのは、もはや常識ではありません。HACCP対応・大スパン・温湿度管理という、食品工場に求められる要件をすべて満たしながら、コストと工期の優位性を発揮できる ―― 木造2×4工法は、食品工場の建替え・新築において十分に有力な選択肢です。

食品工場・加工工場の新築・建替えをご検討中の事業者様は、お気軽にご相談ください。

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