※ 画像はイメージです
物件概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用途 | デイサービス+住宅型有料老人ホーム(複合用途) |
| 構造・工法 | 木造2×4工法(枠組壁工法) |
| 配置 | デイサービスと有料老人ホームを隣接配置 |
| 設計監理 | サンライズ建築事務所 |
| 採用ポイント | 生活の連続性/バリアフリー設計/木のぬくもり |
このプロジェクトのねらい
高齢者福祉施設では、「日中の通所サービス(デイサービス)」と「居住の場(住宅型有料老人ホーム)」をどう連携させるかが運営効率を大きく左右します。本プロジェクトでは、両機能を隣接配置することで生活の連続性を確保し、利用者・運営者の双方にとって価値の高い空間を目指しました。
構造には木造2×4工法を採用。RCや鉄骨に比べてイニシャルコストを抑えつつ、福祉施設に求められる断熱性・遮音性・耐震性をバランスよく確保しています。
設計上のポイント
1. 生活の連続性を生む配置計画
デイサービスと住宅型有料老人ホームを敷地内で隣接させ、移動負担の少ない動線で結びました。「住む」「過ごす」「ケアを受ける」がシームレスにつながることで、利用者の心理的負担も軽減されます。
2. 徹底したバリアフリー設計
- 車椅子対応の廊下幅 — すれ違いや方向転換を考慮した有効幅員を確保
- 段差のない動線 — 居室・共用部・サービス機能間の段差を解消
- 手すりの高さ・形状 — 利用者の身長や握力に合わせた配慮
- 建具・サインの視認性 — 認知症ケアにも配慮した色彩・サイン計画
3. 木造ならではの空間の質感
鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)にはない、柔らかく落ち着きのある空間環境を実現。仕上げに木の素材感を活かすことで、施設特有の冷たさをやわらげ、利用者・スタッフ双方のストレスを軽減します。
4. 法規・性能のクリア
福祉施設は用途上の規制が多く、防火・避難・採光・換気など多面的な検討が必要です。本プロジェクトでは2×4工法の特性を活かしつつ、これらの法的要求を満たしながら木造で計画を成立させています。
木造2×4だからこそできたこと
| 性能項目 | 効果 |
|---|---|
| 耐震性 | 面構造により地震力をバランスよく分散 |
| 断熱性 | 充填断熱で年間を通じて快適、空調コスト削減 |
| 遮音性 | 居室・共用部の音環境を確保 |
| コスト | RC造比でイニシャル・ランニング両面で有利 |
| 質感 | 木の温かみで利用者・家族にも安心感 |
運営事業者にとってのメリット
- イニシャルコストの圧縮 — 建設費を抑えられる分、設備や人材投資に予算を回せます。
- ランニングの削減 — 高い断熱性能による空調コストの低減は、長期運営の収益に直結します。
- 稼働率の向上 — 木の質感や明るい空間は内覧時の印象を高め、入居・利用契約に寄与します。
- スタッフ環境の改善 — 利用者だけでなくスタッフの離職率にも、空間の質は影響します。
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まとめ
福祉施設は「コスト」と「ケアの質」を両立しなければならない難しいビルディングタイプです。本事例は、その両立を木造2×4工法で実現した好例となりました。
介護・福祉施設の新築・建替えをご検討中の事業者様、地域に根差した福祉事業に新規参入をお考えの法人様は、お気軽にご相談ください。
