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非住宅木造の工法とFCの比較|2×4・SE構法・在来軸組

非住宅木造の工法とFCの比較|2×4・SE構法・在来軸組

※ 画像はイメージです

非住宅木造の工法は、壁(面)で力を受ける2×4工法と、柱と梁の骨組みで受ける在来軸組工法・SE構法に分かれ、選び方は「建てたい建物の空間」と「自社の施工体制」で決まります。 壁の多い事務所・福祉施設・共同住宅は2×4、間取りの自由度と大工の技術を活かすなら在来軸組、柱の少ない大空間ならSE構法などの骨組み系が候補です。

工法が決まったら、次は参入の形です。自社で技術と営業を立ち上げるか、フランチャイズ(FC)に加盟するか、構法を提供する会社の登録施工店になるかで、初期の負担・自由度・支援の範囲が変わります。本記事では、工法と参入の形を工務店経営の視点で比較します。工法そのものの技術的な違いは 中大規模木造の工法比較 で詳しく扱っています。

【比較表】3工法の基本

項目2×4工法(枠組壁工法)在来軸組工法SE構法
力の受け方壁・床のパネル(面構造)柱・梁と耐力壁柱・梁を専用金物で接合した骨組み(ラーメン構造)
技術の根拠平成13年国土交通省告示第1540号(誰でも使えるオープン工法)建築基準法施行令 第3章第3節(木造)提供会社(株式会社エヌ・シー・エヌ)の仕様。構造計算で安全を確認
得意な建物壁の多い事務所・福祉施設・保育所・共同住宅間取りの自由度が要る店舗・事務所、増改築柱・壁の少ない店舗・事務所・ガレージ併用
施工体制規格材とパネルで手順を揃えやすい大工の技術を活かせる。担い手の確保が課題提供会社の登録施工店が施工する仕組み
大空間大きなスパンは集成材・LVLの梁やトラスを併用大断面の集成材梁やトラスが必要骨組みで柱の少ない空間をつくりやすい

※ 対応できる階数・面積・スパン・耐火性能は、同じ工法でも設計(構造計算・耐火仕様・大臣認定の有無)で変わります。個別の計画では設計者と、最新の法令・提供会社の仕様で確認してください。 柱の少ない空間の限界は 木造の柱スパンは何mまで? を参照してください。

1. 2×4工法(枠組壁工法)

規格寸法の製材でつくった枠に構造用面材を張り、壁・床・屋根のパネルで建物を構成する工法です。1974年に技術基準が告示されて誰でも使えるオープン工法になり、現在の技術基準は平成13年国土交通省告示第1540号です。

2. SE構法

柱と梁を専用の金物で接合し、骨組み(ラーメン構造)で力を受けることで、柱や壁の少ない空間をつくる構法です。株式会社エヌ・シー・エヌが提供し、施工は登録施工店が行う仕組みです。

  • 強み:柱・壁の少ない空間と大きな開口をつくりやすい。構造計算で安全を確かめる
  • 注意点:専用の部材・金物を使うため、調達の条件は提供会社の仕組みに従う。対応できる規模・スパンは提供会社の公表情報で確認する
  • 適した用途:柱の少ない売場の店舗、ガレージ・店舗併用の建物、開放的な事務所

3. 在来軸組工法

柱と梁で骨組みをつくり、筋かいや構造用面材の耐力壁で地震・風に抵抗する、日本で最も一般的な木造の工法です。建築基準法施行令の木造の規定(第3章第3節)に沿って設計します。

  • 強み:間取りの自由度が高く、増改築にも対応しやすい。大工・プレカット工場など地域の施工体制が整っている
  • 注意点:品質が大工の技術に左右されやすく、担い手の確保が課題。大空間には大断面の集成材梁などが必要
  • 適した用途:意匠を重視する店舗・宿泊施設、和風の施設、既存建物の増改築

参入の形の比較|自社・FC・登録施工店

参入の形主な内容向く工務店確認すること
自社で立ち上げ設計者・構造設計事務所と組み、自社で営業・施工体制をつくる社内に設計者がいる、非住宅の実績が少しでもある構造計算・確認申請を任せられる協力先、営業の手段
フランチャイズ(FC)加盟本部から工法・図面・営業・教育などの支援を受け、加盟金・ロイヤルティを払う早く非住宅の受注体制を整えたい契約内容(下の10項目)、支援の範囲、費用の総額
構法の登録施工店構法を提供する会社に登録し、部材の供給と技術の支援を受けて施工する特定の構法(SE構法など)を使いたい登録の条件、部材の調達条件、構造計算の扱い

自社参入とFC加盟の費用・スピード・リスクの違いは フランチャイズ vs 自社で非住宅参入 で詳しく比較しています。

【チェックリスト】FC契約の前に確認する10項目

公正取引委員会の「フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方」(2002年4月策定、2021年4月最終改正)は、本部が加盟希望者に十分に開示することが望ましい事項を挙げています。小売・外食に限らずサービス業など広い分野が対象です。工務店のFCでも、次の項目を書面で確認してください。

  • 加盟時に払うお金(加盟金・保証金など)の性質・金額と、返還の有無・条件
  • ロイヤルティの額・算定方法・支払いの時期と方法
  • 経営指導・研修の内容、方法、回数、費用
  • 部材・商品の仕入れ先の指定や推奨の有無と、その条件
  • 契約期間、更新の条件、解除・中途解約の条件と手続、違約金
  • 営業エリア(テリトリー)の設定の有無と、近くに他の加盟店を置く可能性
  • 本部が示す売上・収益の予測があれば、その根拠
  • 設計・構造計算・確認申請の支援の範囲(どこまで本部、どこから自社か)
  • 営業の支援(ツール・案件紹介の有無)と、補助金などの情報提供の範囲
  • 既存の加盟店に、支援の実態と受注までの期間を直接聞けるか

【判断フロー】どの工法・参入の形を選ぶか

#問い答えと選択肢
1狙う建物に、柱・壁の少ない大空間は必要か不要 → 2×4・在来軸組。必要 → SE構法などの骨組み系、大断面集成材、混構造
2自社の施工体制は住宅の2×4の体制がある → 2×4。大工の体制がある → 在来軸組。特定の構法を使う → 登録施工店
3設計・構造計算を任せられる協力先はあるかある → 自社で立ち上げも可能。ない → FC・登録施工店の支援を検討
4非住宅の営業の手段はあるかある → 自社で立ち上げ。ない → 営業支援のあるFCを検討
5初期の費用と自由度のどちらを優先するか自由度 → 自社。立ち上げの速さ → FC(費用の総額を確認)

構造が混在する計画は 混構造のデメリットとメリット も参照してください。用途別・構造別の坪単価の目安は 建築の坪単価一覧 にまとめています。

NoReason.2×4について

このサイトを運営する私たちNoReason.2×4は、「2×4工法 × 非住宅木造」に特化したフランチャイズです。加盟する工務店に、次の支援を提供しています。

  • 2×4工法の規格化されたノウハウ
  • 設計事務所との連携体制
  • 非住宅に特化した営業支援
  • 補助金活用のノウハウ
  • 加盟店どうしの情報交換会

上のチェックリストの項目(費用・契約条件・支援の範囲)は、資料とご説明の中でお示しします。「FC加盟と自社参入で迷っている」「まず話を聞いてみたい」という段階でも、お問い合わせからご相談ください。

工法・FC選びに関するよくある質問(FAQ)

Q. 2×4と在来軸組、非住宅ではどちらが有利ですか。 A. 壁の多い平面(事務所・福祉施設・共同住宅など)なら2×4、間取りの自由度や将来の変更を重視するなら在来軸組が向きます。どちらも住宅の施工体制を活かせるため、自社の体制に合う方から始めるのが確実です。

Q. SE構法を使うにはどうすればよいですか。 A. SE構法は株式会社エヌ・シー・エヌが提供する構法で、施工は登録施工店が行う仕組みです。登録の条件や部材の調達方法は、提供会社に確認してください。

Q. FCに加盟すれば設計や構造計算は任せられますか。 A. 本部によって支援の範囲が違います。図面の提供だけか、構造計算・確認申請まで支援するのか、費用は別かを契約前に書面で確認してください。

Q. FCの加盟金やロイヤルティの相場はどのくらいですか。 A. 本部・支援内容によって大きく異なるため、一律の相場は示せません。加盟金・ロイヤルティ・研修費・ツール費用などを合計した総額と、その対価として受ける支援の内容で比べてください。

まとめ

  • 工法は、面で受ける2×4と、骨組みで受ける在来軸組・SE構法に分かれる。建てたい空間と自社の施工体制で選ぶ
  • 2×4は告示1540号のオープン工法、在来軸組は施行令の木造の規定、SE構法は提供会社の仕様と登録施工店の仕組み
  • 参入の形は自社・FC・登録施工店。FCは公正取引委員会の考え方に沿って、費用と契約条件を書面で確認する
  • 対応できる規模・スパン・耐火性能は工法名だけでは決まらない。設計者と個別に確認する

出典・参考

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