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【開催報告】徳島で2×4構造見学会を開催|大規模福祉施設・工場・事務所を見学

【開催報告】徳島で2×4構造見学会を開催|大規模福祉施設・工場・事務所を見学

建設中の大規模障がい者施設で構造を確認する参加者

2026年6月25日、徳島県でNo Reason.2×4の構造見学会を開催しました。

今回は、建設中の大規模障がい者施設、プレカット工場と木造倉庫、2×4で建てられた事務所を順に見学しました。図面や写真だけではつかみにくい、大規模な2×4建築の構造、部材が供給される過程、完成後の空間を一日で確認できる機会となりました。

当日の見学ルート

順序見学・実施内容確認できたこと
1大規模障がい者施設の建方見学構造躯体、室の反復、開口部、設備との取り合い
2プレカット工場・木造倉庫の見学部材の加工・保管・供給と、産業用途への木造の応用
32×4事務所の見学構造が仕上げ後の室内環境にどうつながるか
4まとめ講話2×4連携、積算の仕組み化、業務の標準化

当日は徳島駅に集合し、バスで各見学先を移動しました。参加費は無料で実施しました。構造だけ、工場だけを個別に見るのではなく、「部材がどう準備され、現場でどう建物になり、完成後にどう使われるか」をつなげて見るルートとしました。

見学先1:延床2,000㎡超の障がい者施設

最初に見学したのは、延床面積2,000㎡を超える2×4工法の障がい者施設です。現場は建方後の構造が見える段階で、壁・床・屋根を面で構成する2×4工法が、大きな建物でどのように連続しているかを間近で見ることができました。

見学先の大規模障がい者施設に到着した見学会バス

見学先の大規模障がい者施設に到着。参加者はヘルメットを着用し、建物内で構造を確認しました。

完成後は仕上げ材の内側に隠れる枠材、床根、構造用面材、金物、開口部の納まりを確認できるのが、構造見学会の大きな価値です。特に福祉施設は室数が多く、建物内の動線や設備と構造の取り合いも複雑になります。現場で見ることで、施工前に誰がどこを確認すべきかを具体的に考えられます。

大規模木造の構造については、2×4工法で500坪超の大規模木造は可能かでも解説しています。

工務店の目線で確認したいポイント

構造見学会で重要なのは、「木でこんなに大きく建てられる」と感じて終わらないことです。自社が受注した場合を想定し、次のような点を確認します。

  • 同じ寸法の壁や部屋が反復する範囲と、仕様を標準化できる部分
  • 開口部、大きな室、廊下など、一般的な住宅と構成が異なる部分
  • 構造材と給排水・空調・電気の経路が重なる箇所
  • 完成後に見えなくなる部位を、どのタイミングで確認・撮影するか
  • 現場に届く部材の単位と、荷下ろし・仮置き・建方の順序

これらは、参加者がその場ですべての答えを得るためのチェックではありません。自社に足りない経験、専門家へ確認すべき項目、着工前に決めるべきことを見つけるための視点です。

見学先2:プレカット工場と木造倉庫

次に、ダイリFPCのプレカット工場と木造倉庫を見学しました。

プレカット工場の木材置き場を見学する参加者

プレカット工場の木材置き場を歩き、材料の保管・供給環境を確認しました。

建築現場だけを見ていると、届いた部材を組み立てる工程に目が向きがちです。しかし、その前段には、設計情報の整合、木材の調達、加工、仕分け、配送という一連の仕組みがあります。工場と倉庫を実際に見ると、現場のスピードや精度が、着工前の情報整理と供給計画に支えられていることが分かります。

また、見学した木造倉庫は、木造が福祉施設や共同住宅だけでなく、産業用途にも応用できることをイメージする実物の教材になりました。

プレカット工場に併設された木造の保管施設

工場に併設された木造の保管施設。産業用途での木造活用を実物で確認しました。

見学先3:2×4事務所とまとめ講話

最後は2×4で建てられた事務所を見学し、当日見た内容を振り返るまとめ講話を行いました。

2×4で建てられたダイリFPCの事務所内観

2×4で建てられた事務所の内部。構造見学後に、完成した空間のつくりを確認しました。

事務所内で行われた2×4技術と構造に関する講座

事務所見学後に行われた、2×4技術・構造に関する講座の様子。

建設中の構造と、完成して使われている建物を同じ日に見比べることで、「構造の合理性が、完成後の空間にどうつながるか」を確認できます。講話では、構造や施工だけでなく、専門チームとの連携、積算の仕組み化、業務の標準化といった、非住宅木造を事業として継続するための論点も共有しました。

構造見学会で確認できた3つのこと

今回の見学会は、特定の施工事例を見るだけの会ではありません。非住宅木造を実務で扱う際に必要な、次の3点を一つの流れとして確認する機会でした。

  1. 設計と構造:建物の用途・規模に応じて、構造・防耐火・設備の条件を早い段階で整理する
  2. 供給と積算:図面と部材情報をつなげ、工場加工と現場工程に手戻りが出ないようにする
  3. 施工と記録:仕様を現場に正しく伝え、確認した内容を次の案件に残す

この三つは独立した作業ではありません。設計情報の遅れや曖昧さは積算と加工に影響し、現場での変更や手戻りにつながります。非住宅木造へ参入する際は、工法の知識だけでなく、業務の流れ全体をつなぐ体制が必要です。

見学後に自社で行うと、学びが案件化につながる

見学会の内容を実務につなげるには、見たことを自社の条件に置き換える作業が必要です。

  1. 商圏内の対象用途を一つ選ぶ:福祉施設、倉庫、事務所などから、既存顧客や協力会社との接点がある用途を選ぶ
  2. 自社でできることを分ける:営業、顧客対応、施工、現場管理のどこに強みがあるかを整理する
  3. 不足する専門機能を明らかにする:非住宅の法規、構造設計、積算、部材調達、初回施工の確認など、外部連携が必要な領域を分ける
  4. 相談の入口を決める:学んだだけで止めず、自社の既存顧客、金融機関、士業、不動産会社等のどこから情報を集めるかを決める

この整理を行うと、見学会が単なる知識収集ではなく、「次に何を確認するか」を決める場になります。

よくあるご質問

Q. 2×4は住宅向けの工法ではないのですか?

2×4は住宅で広く使われてきましたが、建物の用途、規模、必要な防耐火性能、構造計画を適切に整理すれば、福祉施設、共同住宅、倉庫、事務所などにも検討できます。対応の可否は工法名だけで決めず、個別の設計条件で判断します。

Q. 見学した建物と同じ仕様なら、他の地域でもそのまま建てられますか?

そのまま転用できるとは限りません。建設地の法規、防火地域、積雪・風圧等の条件、敷地、用途、規模が変われば、必要な設計と仕様も変わります。見学会は可能性を知る場であり、個別案件の法規適合や性能を保証する場ではありません。

Q. 次回の現地見学会に参加できますか?

次回開催の日程、見学先、募集条件は、決定後に本サイトでご案内します。それまでの間は、オンラインセミナーまたは個別相談をご利用ください。

No Reason.2×4が支援すること

No Reason.2×4は、非住宅木造に取り組む工務店を対象に、集客・営業から設計・積算・施工までの流れを支援するプログラムです。

「非住宅の相談が来たが、自社だけでは判断できない」「2×4の施工経験はあるが、福祉施設や倉庫に広げる方法が分からない」といった段階からご相談いただけます。

見学会で得た気づきを自社の実務につなげるためには、「見て終わる」のではなく、次の案件で使える情報、チェックリスト、役割分担に置き換えることが重要です。

自社の案件についてご相談ください

非住宅木造は、同じ建物用途でも、建設地、延床面積、階数、防火地域、必要な設備、希望工期によって進め方が変わります。

これから非住宅に参入したい方は60分の無料オンラインセミナーをご利用ください。すでに具体的な計画や図面がある方は、お問い合わせから、用途・規模・建設地・ご希望時期をお知らせください。

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